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ヤリマクりな日々の僕

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礼儀作法入門

 唐突な話ですが、大勢の方々が集まる懇親会の類などというものは、どういう形であれツライものです。
 会場の隅々まで既知の人間で埋められている懇親会というのは、それはそれで気持ちが悪く、僕なぞは敬遠してしまいがちであります。加えてその場で名刺の交換などをしなければならないような立場で臨む会合も、往々にして恥知らずと無神経の塊みたいな方々が跋扈しておりますから、僕は会場の隅っこのほうで饗されている酒や料理に貪りつくよりほかなく、煙草のケムリをプカ?っとさせながら、「早くあの本の続きが読みてぇなぁ」などとグチをこぼしているのが精一杯なのであります。
 そんなモラルと社会性に欠けている僕ですから、そうした会合から足が遠ざかっていくのは当然のことで、まったくご無沙汰してしまっている知人などと偶然、別の場所で会ったりすることがあったりすると、とてもバツの悪い思いをしてしまうこともあるのです。
 少しは考えてみたこともありまして、今から10年も前にはならないと思うんですが、祖父の家の棚にささっていた山口瞳さんの「礼儀作法入門」(新潮文庫)を読んだ事があるのです。中学生の頃より愛読していた「週刊新潮」に長く連載を持っていた山口さんの文庫本を読んだのは、これが初めてのことだったと記憶しています。そのときには、フーンと読み過ごしていたこの文庫本を、久しぶりに古書店にて見つけたので購入いたしました。もちろん100円の棚からであります。
 さすが達人・山口御大は「パーティに呼ばれた時の客としての四つの心得」という書き出しで、僕のような未熟な人間にも優しく説いていらっしゃいます。なるほど、この年齢になってよく理解できることもあり、やはり読書にもその本に適した年齢があるものだと納得してしまいました。
 御大は「心得」という書き出しながら、次には「みっともない光景」として御大が体験した話をされております。
 ある酒場の開店十周年のパーティがホテルの宴会場で行われた。終わった頃のメインテーブルの中央には、まだロースとビーフの塊が手付かずに残っていた。御大は会場のボーイ長に「それをくれないか?」と言ったら、ボーイ長は「凄い目つきで私を睨み、とんでもない話であると怒鳴った」。ついでに「どうにも不可解である。私の考えを率直に言うと、これは何か裏があるということになる」。
 御大はパーティ、会合のような場所へ行くときの心構えを語りながらも、それらへ出て行くときのわれわれ出席者の側の教養と気構え、そして迎える場の側のサービスをも併せて言及しているわけで、それは第二章の冒頭、「なぜご祝儀をさしあげるのか」という段で述べられているように、御大自身とこれらサービス業の方々の間に「仲間意識」を感じられるわけで、「不安定な商売である」からこそ、「それでもって私たちは便宜を得ているのだから、そのぶん、なんとかしなくてはいけないという責任感のようなものを感ずる」のだ、と考えられているわけであります。
 また、「その店がいい店であるところの最大の条件は、従業員の感じがいいかわるいかにかかっている」とも仰られております。とどのつまりこの本は「礼儀作法入門」と銘打っておきながら、その礼儀をするほう、されるほうにとっての気構えとその意味を深く問うている、なかなか一筋縄ではいかない名著なのではないだろうか、まったく僕のような、思考回路を司る血管に何か詰まっちゃっているような、不勉強な人間にも優しくその「作法」を説いてくれているように感じたのであります。
 今日はこのあたりで、あとは礼節も作法もなさそうな国会の証人喚問中継を楽しみたいと思います。
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  1. 2006/01/17(火) 00:00:00|
  2. 2006
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